20年以上経って、自分の引き出しの奥深くにしまい込んでいたある音の記録を引っ張り出そうと思います。 今にして思えば、これは自分が恐ろしい闇に沈みこんでしまわない為に、必死にどこかに引き戻そうとした反応であって、自分の魂をとにかく鎮めなければならないという切実さがあるように思えます。 それ故に、このアルバムは特別な気配を持っているし、聴く人は収録時間の短さに比べてとても濃密な旅ができると思っています。 あなたがこの作品を楽しんでくれたら幸いです。 ------------------ 2003年に大野慎矢名義で自主制作したCD-Rアルバム「世界」を、当時の音源のまま編集せずに音質調整だけしたデジタル音源として発売。 実母の死の直後に作られたこの作品は、民俗音楽やフォーク、アブストラクトな電子音楽などが入り混じっている。 アルバム全体を通して非常に汎アジアの要素が見られ(構成、間、音階など)、ときおりリズムなどから東欧への憧れも伺わせる。 瞑想的な雰囲気が通底音のように流れている。 冒頭の「旅」では仏教の おりんが使われ、続く「Sentimental Biorhythm」にも鐘の音が引き継がれていく。 アルバムで使われている楽器は、YAMAHA DX-7、トラベルギター、笛、エレクトリックタブラ、鳴り物、声など。 現在の大野慎矢のソロプロジェクトKiMiMiに連なっていく、特定のジャンルに分けられない宅録音楽であり、ある旅の始まりの記録でもある。 収録曲： 1. 旅　Tabi 2. Sentimental Biorhythm 3. 静けさから　From the Stillness 4. 白い太陽　White Sun 5. 河上の千里　Long Distance Upstream 6. 鳥は木の名をささやいた　The Bird Whispered the Name of the Tree 7. 視とるもののうた　Song of the Beholder 8. ひびき　Hibiki 9. 胎内の踊り　Dance in the Womb 10. 世界　Sekai デザイン：小倉 紘（Graffic Factor） イラスト：渡邉 知樹 発売日：2024年10月26日 出版元：Otonomadobe 品番：OMN-010

"KiMiMi Early Works"シリーズの第一弾。2000年に自主レーベル「無常の杜」からオオノマトペ名義で制作された唯一のアルバム「あごの正体」から抜粋、リマスタリングされた編集盤です。 演奏は４曲目「連続交尾〜退屈は湖」に宮崎'TOM'草作 on drumsと野津山'NOZ'智一on エフェクトが参加している方以外は、全てオオノマトペによる。 後のKiMiMiの音楽に連なっていく色々な要素、曖昧さと輪郭、不安と安心、衝動と情緒などが見られ、とても粗削りでありながら、得体の知れない異界の気配をまとっている怪作。 計４２分　１０曲収録 デザイン：小倉紘（Graffic Factor） イラスト：大野慎矢 感謝：松浦裕也 出版元：Otonomadobe 品番：OMN-008

元THE COKESの高田拓実、フォークに大きく舵を切ったソロ・デビュー・アルバムをリリース！ 「生きるために働くという事は気が狂ってるかもしれない」 そう歌い続けること7年、熱情と詩情を常に昂らせ燃やし続けてきた高田拓実の1stアルバムが遂に完成。 弾き語り活動を通じて様々な場所で出会った多くのミュージシャンが参加しているこのアルバムは、いわゆるフォークに形容されるアコースティックな作品では無く、パンク、フリージャズ、クラシックなどの多様なジャンルが凝縮されたバンド・サウンドに仕上がっている。 今回録音の制作を担当したのは、トラペ座、山村暮鳥のうたで活動中の大野慎矢。 ジャケット装丁は気鋭のイラストレーター水沢そらが担当。 アルバムのタイトルにもなっている「父のハガキ」は、2014年に他界した父から送られてきたハガキの数々の文句を連ねたものに曲を付けたもの。 凶暴かつ美しく優しい、いくつになっても人の心の中から消えない少年の純粋な煌めきと熱き魂が宿った全10曲。 1. 第31回卒業生 2. 不良 3. ミドルエイジ 4. 零れ落ちてくる愉悦 5. 父のハガキ 6. 海 7. 土砂降りの桜 8. 青春は糞です 9. 百日紅の花 10. いのちの唄 演奏者クレジット Vo,Ag / 高田 拓実 Eg / 坂口 貴満 Eg / Keiji Ronson T.Sax,S.Sax / 山崎 心 Dr / 安藤 翼 Vc / 菅原 雄大 Cb / 宮坂 洋生 Vn / 関島 種彦 Vn / 市岡 あやな Pf,Acc/ 大野 慎矢 ＊この商品はアルバムのみでの販売となります。１曲単位では販売していませんのでご了承ください。

大野慎矢（トラぺ座, 山村暮鳥のうた 等）のソロプロジェクト KiMiMi が2019年に制作した 1st アルバム『№​​​м​​​а​​​т​​​0p0iа 千​​​ε​​​з Saha Shabdah 1980​​​~​​​2019』(ONM-005) が、自身の Otonomadobe レーベルより 5/14 にリリース。収録時間74分の大作。カセットテープ・デジタル音源付き。 "——望郷へのマジックリアリズムのこだまたち——" サイケでローファイなアンビエント音源集。 Bandcamp の KiMiMi のページから試聴出来ます↓↓ https://kimimi3000.bandcamp.com/album/0p0i-saha-shabdah-1980-2019 先行予約受付中!!! =================== 『トラぺ座』『山村暮鳥のうた』などで活動する大野慎矢が、ソロプロジェクト『KiMiMi』名義で発表するファーストアルバム。 大野慎矢は90年代半ばからオオノマトペ、あごの正体、大野慎矢などの名義で自宅録音の音源を制作しては周辺で売ったり配ったりしていた。2010年代はしばらく宅録音源の制作を止めていたが、2019年に再開し、この作品を完成させた。 " the Magic Realistic Echoes for Nostalgia " ー 望郷へ向かうマジックリアリズムのこだまたち ー イスタンブールの市場の喧騒、トビリシのメトロ、ブダペストの物乞い、ブカレストの正教会のミサ、ベルリンのトルコ人市場、新宿駅の怒号と罵声。 世界のあちこちを旅したり、近所を散歩したりのフィールドレコーディング。 時系列も時空もゆがんで、もつれ合っている様々な音色、メロディ、リズム。 Nikola Chochkov (piano / in Berlin)、川松桐子 (trombone / from tail, ざやえんどう, ヒネモス)、日与津十子 (voice / 俳優) がゲスト参加している。 現実と非現実を濃厚に煮込んだ、サイケでローファイなアンビエント音源集。 媒体：カセットテープ＆デジタル音源 収録時間：74分